中京化学株式会社
水性グラビア印刷のご提案

目指すのは、環境にやさしいものづくり

一層強まる法規制

  今、グラビア業界における法規制の強化が進行しています。国は、平成16年5月に光化学スモッグや浮遊粒子物質(SPM)の原因物質の一つである『揮発性有機化合物(VOC)』の排出を抑制する為に、大気汚染防止法を改定しました。

  同法は、平成22年4月1日までに、法規制と事業者の『自主的取組み(ベストミックス手法)』により、VOC排出量を、平成12年度と比較して30%削減する事を目標としています。

  グラビア印刷業界では、グラビア印刷機の送風量27000m3/h以上が対象施設になり、対象施設は、『低VOC印刷(水性グラビア印刷等)』や処理装置の設置により、700ppmC以下の排出量にすることが求められます。

規制基準値700ppmC以下に対して

VOCとは?

  揮発性有機化合物、Volatile Organic Compoundsの略です。蒸発しやすく、大気中で気体となる有機化合物の総称です。代表的な物質は、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど。主なもので約200種類あります。
  塗料、接着剤、インク等に、溶剤として含まれます。工場や工事現場などから大気中へ年間約150万トン、それ以外に自動車などから数十万トン排出されています。VOCは、『SPM』や『光化学オキシダント』の原因物質の一つです。

地球環境への取組み

  グラビア印刷業界は、VOCの排出抑制策を講じることが緊急の課題としているなか、中京化学は、水性グラビア印刷に取組み、印刷工程での『アルコール含有率25%以下』を推進しています。

  従来の『有機溶剤系インキ(トルエン型インキ)』の80%以上が有機溶剤となっている事に対し、水性インキは、『有機溶剤(但し、全てアルコール系有機溶剤)』20%前後+水50%以上、残りが『インキ固形量(顔料)』になります。
  このため、中京化学の水性グラビア印刷は、有機溶剤比率が非常に少なく、主成分が水であるため、従来の油性グラビア印刷と比較をした場合、各種法令を遵守できる環境にやさしいグラビア印刷方式になると考えます。

水性グラビアインキと油性グラビアインキのVOC成分比較(弊社印刷インキ)
VOC測定結果

プロセスカラーチップ